はら泌尿器科クリニック開院にあたり

はら泌尿器科クリニック開院のイメージ

株式会社DI建築設計 の設計士、深尾さんとの出会いは2018年の秋まで遡ります。
最初は設計の右も左もわからず、私の想いだけをお伝えしていました。そんな私の想いを深尾さんは嫌な顔ひとつせず、丹念に図面にて表現してくださいました。
そのようなやり取りの末、お互いの信頼関係が構築でき、全面的に設計をお任せできる関係になれたと思います。2020年の春から世界中でコロナウイルスが蔓延し、先行きの不透明な状況が続きました。緊急事態宣言下で打ち合わせすらまともに行えない中で、電話やメールでの対面ではないやり取りで試行錯誤しながら形を作り上げていったことは良い思い出です。

私の専門科である「泌尿器科」は患者様にとっては受診ハードルの高さがあります。そのため、クリニックにできるだけ泌尿器科と分かるサインを掲げず、壁面にロゴマークのみのシンプルな外観を考案しました。それを私から深尾さんに提案し、それをセンス良く具体的な形に落とし込んで頂いた時の感動は今でも忘れられません。それは、私が思い描いていたクリニックの概念をはるかに超えるものでした。

今、思えばこの時の感動が「病院受診を楽しみ、症状が改善し、そして人生を楽しめるようになる」という「メディカルエンターテイメント」の礎となったと思います。
合計15回程にわたる設計の打ち合わせ後、さあ建築準備にかかろうかという時、コロナ禍による「ウッドショック」に見舞われます。さらに先行きの見えなくなる中で深尾さんに後押ししていただきながら、2021年6月6日には地鎮祭を行う事ができ、無事8月には建築を開始することができました。このスケジュールで建築を開始できた事は、本当に感謝してもしきれません。

最後になりましたが、建築に携わって頂きました大洞工務店、市原産業さんをはじめとした様々な施行業者さんにも深く感謝しております。現場打ち合わせ時に深尾さんと大洞さん、市原産業さんのそれぞれのやり取りを見て、お互い信頼し合えていることに深く安心したのを今でも覚えております。
2022年2月14日 無事に「はら泌尿器科クリニック」は開院を迎えます。イメージキャラクターの「かに しずく®」と共に、当クリニックが可児市に根ずくクリニックとなることが私のささやかな願いです。

2021年吉日 はら泌尿器科クリニック 院長 原 浩司